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 ツアーか個人手配か 
 旅行の方法を検討するまえに、エジプトがヨーロッパやアメリカなどのように、自由に観光できるところではないことを頭に入れておいてください。また、都市間の移動も外国人観光客が利用できるものが制限されており、鉄道などがあっても、利用できないことがあります。さらに、特定の地域では、外国人観光客の移動にツーリストポリスの同行が義務付けられているところがあります。

 まず、ツアーの良さは手軽さです。特にはじめてエジプトへ行く場合、限られた時間で多くの遺跡を見学することができます。逆にマイナーな遺跡に行きたい場合や、特定の遺跡に長い時間いたい場合などは、ツアーでは不十分なことが多いです。2003年9月以降、エジプト全土が「十分注意してください」の地域になり、団体旅行でも行けるようになりましたが、多くのツアーは初めて行く人向けの、いわゆる定番ツアーです。

 個人手配の場合、好きな所に行けるというメリットが大きいです。また、移動手段やホテルなどのグレードを自分の予算と照らし合わせながら手配することも可能です。ただし、ツアーのような定番を回る場合、同じグレードのホテルを使うと、ツアーより高くなってしまう場合があります。個人手配はピンポイントで観光したい人や、長期間ゆっくりと観光したい人にお勧めです。

 ツアー選び 
 旅行代理店のパンフレットを集めて、ツアー選びをしてみると、どれも同じような内容になっています。その理由は多くのツアーが定番を見学するように作られていて、都市名が「カイロ、ルクソール、アスワン、アブシンベル、アレキサンドリア」程度しかないためです。
 しかしながら、日程を細かく追っていくと、いくつか見慣れない観光などが含まれていることがあります。ここでは、ツアーとしての特徴になるような観光ポイントを挙げてみます。
アブシンベルに泊まる
アブシンベル神殿ライトアップ今では定番化しているアブシンベルの宿泊ですが、アブシンベル神殿の音と光のショーとアブシンベルの日の出を見学するには、宿泊が不可欠です。
ネフェルタリの墓見学 ※2003年1月より閉鎖中
ネフェルタリの墓ルクソール西岸王妃の谷にあるこの墓は、当時の色彩をそのまま今に伝える数少ない遺跡です。とりわけこのネフェルタリの墓は最高傑作と言われており、チャンスがあれば是非見学してください。
現在一般公開はされていませんが、ツアーによっては特別に見学できるものがあります。
貴族の墓
貴族の墓ルクソール西岸のクルナ村に貴族の墓があります。歴代の王や王妃の墓と比較すると、規模も小さく目立たない存在ですが、壁画に描かれているものは、古代エジプトの生活や習慣など、目にすることが少ないものばかりです。
クフ王のピラミッド内部観光
クフ王のピラミッドギザの3大ピラミッドの1つ、クフ王のピラミッドの中へは1日300人の限定です。日本からのツアーでは、ほぼ定番化していて、入場確約しているものが多いです。なお、入場ピラミッドが「いずれか1つ」と表示してある場合はクフ王以外の事が多いようです。
ナイルクルーズ
ナイルクルーズ船ルクソールとアスワン間のナイル川をクルーズします。解禁となった2000年は、非常に多くのツアーがありましたが、車で4時間程度の距離を3日かけて移動するため、最近はツアーが少なくなりました。のんびりと川岸を眺めながらエジプトを満喫したいという方にお勧めです。欧米からの観光客が多いです。
コムオンボ、エドフ ※陸路は護衛付きコンボイ移動
コムオンボ神殿ルクソールとアスワンの途中にある都市で、プトレマイオス王朝の神殿が残っています。コムオンボ神殿は左右対称のめずらしい神殿で、ワニのミイラも展示されています。エドフには巨大なホルス神殿があり、塔門の脇にはホルスの像が建っています。
ナイルクルーズと陸路移動で見学するツアーがあります。
アビドス、デンデラ ※陸路は護衛付きコンボイ移動
アビドス、デンデラルクソールの北に位置する都市で、アビドスには、王名表で有名なセティ1世葬祭殿、ラムセス2世神殿、デンデラにはクレオパトラのレリーフが残るハトホル神殿があります。
ここに行くツアーは非常に少なく、選択肢が限られます。また、一部にデンデラだけ見学するものもあります。
デイルエルアマルナ ※護衛付きの移動
アビドスより更に北に位置するデイルエルアマルナは新王国時代のアクエンアテン王が1代で築いた都で、神殿や宮殿、高官の墓などが残っています。
遺跡そのものがマニアックということと、カイロから途中ミニヤ泊をはさんで、ルクソールまで陸路での移動となるため、ここに行くためにはツアーはほとんどありません。
アブシンベルクルーズ(ナセル湖クルーズ)
アブシンベルクルーズ船アスワンからアブシンベルまでのナセル湖をクルーズするものです。途中、カラブシャ神殿やダッカ神殿、アマダ神殿など、ナセル湖クルーズでのみ見学することができる遺跡が多くあります。
バハレイヤオアシスと西方砂漠
バハレイヤオアシスカイロから西へ約360Kmには、ミイラの谷が発見されたバハレイヤオアシスがあります。付近には白砂漠、黒砂漠、クリスタルマウンテンなどもあります。移動はカイロから車で約4時間なので、最低1泊、できれば2泊したいところです。
延泊プランやカイロからのオプションで設定されていることが多いです。
シナイ山
シナイ山旧約聖書の出エジプト記でモーゼが十戒を受けたとされているシナイ山です。シナイ半島の南に位置し、麓には聖カテリーナ修道院があり、出エジプト記にも出てくる燃える柴もここにあります。
長い期間のツアーでは、ナイル川流域の定番観光とセットになっているものもあります。
紅海リゾート
ダイバー憧れの紅海リゾートは、遺跡観光というよりもシャルムエルシェイク滞在型です。。カイロのピラミッド観光とセットになっているものもありますが、基本的にはエアー&ホテルで、その他は自分で手配が必要です。

 現地ガイドとエージェント 
 遺跡の説明や国内移動の手伝いなどで、ツアーはもちろん、個人手配でも現地のツアーガイドが付くことが多くあります。ツアーの場合には、全日程同行するのが普通で、日本からの添乗員さんがいなくても不自由することはありません。
 日本からのツアーでは、「バヒトラベル」や「サッカラツアーズ」、「トラブコ」などがあり、エジプト国内においてこのエージェントがどの程度、力を持っているかも日程を左右する一因になっているようです。
 全てがそうではありませんが、一般的に価格の高いツアーには優秀なガイドが付きます。いわゆる格安ツアー(特に英語ガイド)では、あまり期待できません。

 手配旅行の注意点 
 手配旅行や個人で現地で移動する場合、移動が制限されている場所がありますので注意が必要です。また移動手段も限られているため、渡航日程が決まっている場合には都市間の手配はあらかじめ日本で行うことをお勧めいたします。
移動制限区間
ベニスウェーフ−ミニア−デイルエルアマルナ−アビドス−デンデラ
陸路の場合、ツーリストポリスの同行、または護衛付きのコンボイによる移動
鉄道の場合、寝台列車(ワゴンリー)のみ利用可 ※カイロ−ルクソール間途中下車不可
ルクソール−アスワン
陸路の場合、護衛付きコンボイによる移動
鉄道の場合、寝台列車(ワゴンリー)のみ利用可 ※ルクソール−アスワン間途中下車不可
アスワン−アブシンベル
陸路の場合、護衛付きコンボイによる移動

関連リンク
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